小栗旬といえば、いつも二枚目というイメージでしたが、夢をかなえるゾウではインドに2か月もいったのに、何も変わらなかったという平凡な男を演じています。
夢をかなえるゾウで小栗旬の新たな一面を見せたのは、自分がダメ男と自覚して神頼みしてしまうシーンでしょうか。
とはいえあまりに端正な顔立ちをしている小栗旬が、平凡かつダメ男をかなり楽しげに夢をかなえるゾウで演じていたことでしょうか。
小栗旬は夢をかなえるゾウの主人公を演じることによって、演技の幅をかなり広げていったようです。
そんな役を二枚目で通している小栗旬ができるのかという不安もありましたが、夢をかなえるゾウで彼は見事に演じ切ったのです。
小栗旬の世代には見事な若手の演技派俳優がそろっていますから、焦りもあったでしょうが、
夢をかなえるゾウで追いついた感じがあります。
夢をかなえるゾウは、ひとりのダメ男が成長し、成功者になるまでの物語でありますが、ドラマをみると小栗旬の成長の物語でもあるようです。
また小栗旬自身、夢をかなえるゾウの主人公を演じることは、かなりの冒険であったかもしれません。
まさに小栗旬にとっても、
夢をかなえるゾウは、夢をかなえるドラマであったし、大きな転換でもあったわけです。
しかしながらもっと面白い面を引き出したのはガネーシャに振り回される役どころで小栗旬は三枚目もできることを証明して見せたのが夢をかなえるゾウです。
現在はただ二枚目だけを演じていればいい時代ではありませんから、小栗旬にとって、夢をかなえるゾウは大きなチャンスになったようです。
この夢をかなえるゾウに主演したことで、ただの二枚目俳優だった小栗旬は意外と引き出しが多い俳優だと証明したのも事実です。
そして実際に演じ切ったときに、小栗旬という俳優が見事に奮闘するダメ男から成功者まで演じられることを見せたのが
夢をかなえるゾウです。
小栗旬はこれからさまざまな役柄を演じていくでしょうが、その出発点になったかもしれないのが夢をかなえるゾウです。