アイドル・有名人に関する分析や裏情報をお知らせします。話題のあの人がとりあげられるかも・・・

おくりびとと仕事です

グッズキング
おくりびとでは、主人公が納棺師という仕事に就いて、その仕事に対してなかなか矜持を持つことができない煩悶が描かれます。
仕事にフォーカスを当てるとなると、おくりびとは一人前の納棺師として誇りを持って臨んでいくまでの映画でもあります。
またおくりびとでは、主人公の妻が世間の代弁をするように、人の死を仕事にしているという偏見を吐き出すようあらわにするのです。
おくりびと、というやさしい響きにしても、現実の納棺師は仕事が困難で精神的にも辛いのに、理解者が少ないことを主人公の妻が表しています。
どんな仕事にも貴賎はない、といいますが、現実には差別されたり、偏見を受けたり、そしりを受ける現実をおくりびとでは描いています。
その姿にはおくりびととしての誇りがあり、死者と真正面から向き合わなければならないという仕事を誠実にこなしていきます。
決して人の死を仕事にしているだけではなく、死者の姿を整え、おくりだすという、おくりびととしての仕事に目覚めていくのです。
おくりびとの主人公は次第に見習いから始め、納棺師という仕事に矜持を持ち、死者の姿を自分から整えるようになっていきます。

おくりびとの物語が進むうちに、主人公は納棺師という仕事がどんな意味を持っているかを理解し始めます。
おくりびと、というとやさしく響きますが、現実には納棺師は葬儀屋ですから、死というタブーを仕事としているわけです。

おくりびとはまさにゼロから仕事を始めて成長していく物語でもあり、仕事とは何かを考えさせる描写も出てきます。
家庭を経済的に支えるためだけに見習いとして働いている状態から、本当におくりびととなっていく主人公の姿は感動的でもあります。
ですから今、自分の仕事に対して迷いがある方がおくりびとを観ると、一度、自分の仕事に対して振り返るかもしれません。
自分自身も死を仕事にするということに負い目を持っていた主人公が仕事に誇りを持つようになる成長のおくりびとの描写はどの仕事でも同じです。

カテゴリ: 雑学