恋空をみてみると、目の前の恋のことで一生懸命なのにそれを取り巻く人間関係
がぎくしゃくしてしまったり、恋をするのって大変だなぁという気さえおこるような
きがします。
恋空はタイトルから容易に想像できるように恋の物語です。
しかし、この恋空の中の恋を取り巻く人間模様はとても興味深いです。
恋空の舞台は主人公の高校で始まります。
また、いろいろな友情をはぐくみながら、恋空の主人公が成長していく様もなか
なかの見所です。
そして、
恋空はそれから幾年もの歳月を主人公の恋を中心に展開する話です。
恋空の主人公はレイプ、妊娠、流産など高校生なのにいろいろな体験をします。
恋空の中で描かれる友情は恋によってはかなくも崩れてしまう友情から、どんな
ことがあっても崩れない友情など様々です。
日記調にもとれる
恋空ですが、文章が回りくどくなくストレートであるだけに、
主人公の周りの人間がその時々でどのように考えているかがはっきりと伝わってくる
ような気がします。
携帯小説から始まった恋空は今や、書籍、漫画、映画化と幅広い表現で多くの人
から注目されています。
この恋空は女性の目からの恋なので、とくに中高生や10代から20代の女性の
心をつかんだのではないでしょうか。
いじめや精神を壊してしまったりと恋空の内容はとても高校生が一人で背負いき
れるような内容ではありません。
そこでふと目に留まるのが恋空の中で出てくる友情や家族の存在なのです。
恋空は恋物語だけに注目されがちですが、実はその恋の裏には数々の友情のス
トーリーがあるのです。
また、恋空は恋をする間の主人公の家族の模様も描いており、恋物語にして、今
の社会の状況も反映しています。
単純に恋物語だと思いがちな恋空は友情、家族などのいろいろな人間模様が描か
れており、なかなか奥が深いように思います。
恋空の中で描かれる人間関係は、時に、切なく、時に、ちょっとこわかった
り・・・
著者の実体験に基づいて書かれたという恋空であるだけに、人間関係もとてもリ
アルです。