二枚目俳優である小栗旬が光るためには、ふざけているのか本気なのかわからない神様を古田新太が演じたことで夢をかなえるゾウが成功したといってもいいでしょう。
まさしく古田新太が演じたガネーシャは夢をかなえるゾウのなかで、主人公を光らせる役割をはたしています。夢をかなえるゾウには主演の小栗旬をはじめとして、さまざまなキャストが登場しましたが、やはりガネーシャを演じた古田新太が一番光っていたかもしれません。
「世界の偉人は自分が育てた」といいきってしまうガネーシャは、夢をかなえるゾウでは非常に重要な役割です。
その不思議な存在感を持った俳優が古田新太であったからこそ、ドラマという映像の中で夢をかなえるゾウが完成したのでしょう。
また古田新太がガネーシャを演じたことによって、いっそう
夢をかなえるゾウはユーモラスになっていきました。
ただの変な人物でもいけないし、神々しくてもいけないという、夢をかなえるゾウの神様が演じられるのは古田新太しかいなかったかもしれません。
まさに夢をかなえるゾウではガネーシャはキーパーソンですから、不思議な存在感がなければいけません。
またヘビースモーカーであんみつ好きでゲームばっかりやっているという変な神様を古田新太は
夢をかなえるゾウで楽しそうに演じています。
それも関西弁をなぜかしゃべるインドの神様ですから、夢をかなえるゾウのなかで演じるのは簡単そうで難しかったかもしれません。
ところが夢をかなえるゾウでの古田新太が演じたガネーシャはなんとなく憎めない愛嬌があるのです。
ですから主人公がつい契約書を交わしてしまうというのも納得できてしまう夢をかなえるゾウという登場人物ができあがってきたのです。
もしも古田新太のような存在感があっても、軽さもある俳優でなければ、夢をかなえるゾウは上質なコメディドラマに仕上がらなかったかもしれません。
夢をかなえるゾウでもあるガネーシャは神様ですが、ヘビースモーカーだし、勝手にお財布からお金は抜き取るし、あまりありがたくない神様に見えます。