夢をかなえるゾウは、170万部の売り上げを記録した、いわば成功メソッドエンターテイメントともいえる本です。
神様が出てきたり、思いもよらないことが起きたりするので、夢をかなえるゾウはファンタジー小説のように思われがちですが、実は自己啓発の本なのです。
夢をかなえるゾウは2008年度上半期でもっとも売れた本で、日経MJがヒット商品番付にも掲載しています。
またドラマ化されたことで、夢をかなえるゾウはさらに売り上げを伸ばし続けているようなのです。
夢をかなえるゾウの本は著者印税をガネーシャの教えに基づいて、一部は慈善団体に寄付されているそうです。
登場する人物もどこかにいそうであったり、自分自身と似ていたりして、
夢をかなえるゾウの世界に入り込みやすいのです。
その理由は自己啓発本でありながら、夢をかなえるゾウは押し付けがましいところがなく、やたらと前向きに、という説教臭さがないところがうけたのでしょう。
夢をかなえるゾウに登場する成功に導いてくれる神様であるガネーシャもかなり魅力があり、そこもポイントになっているのでしょう。
このガネーシャこそが
夢をかなえるゾウの自体ともいえるのですが、本の中ではヘビースモーカーですぐにすねるといった可愛い神様とされています。
魅力ある登場人物と愉快なストーリーが夢をかなえるゾウにはあって、自己啓発のため以外で読んでいた方も多いかもしれません。
読んでいるうちに「自分でも主人公のように実行してみようかな」という読後感を味わえるのが、夢をかなえるゾウなのです。
自己啓発本である夢をかなえるゾウの物語の中で自分を変えていくメソッドはかなり実行しやすいですが、地味でもあります。
ですから普通の自己啓発本のように、一度読んだら、もういい、という感じではなく、また読み返したくなる魅力が夢をかなえるゾウにはあります。
夢をかなえるゾウの物語に沿って、自分のことを振り返ってみるということもできるからヒットしたのではないでしょうか。