ゲゲゲの鬼太郎の映画の第一作に引き続き、第二作でも主人公である鬼太郎をウエンツ瑛士は演じています。
非常に質の良いエンターテイメント映画に仕上がっているゲゲゲの鬼太郎で
ウエンツ瑛士は、非常に楽しそうに鬼太郎を演じています。
ゲゲゲの鬼太郎という人間ではない役柄が、やはり日本人でありながら外見が白人に近いウエンツ瑛士にはしっくりとおさまったのです。
ところが原作者の水木しげる本人はウエンツ瑛士が演じたゲゲゲの鬼太郎に、77点という点数をつけているのです。
低い点数に感じますが、水木しげるにとって満点は80点でかなりの高得点だったのですが、マイナスされた理由は「格好良すぎるから」だったのがウエンツ瑛士です。
ウエンツ瑛士の演じたゲゲゲの鬼太郎は、確かに格好のいいヒーローで原作やアニメにあるようなコミカルさは控えめです。
あくまでも「格好のいいヒーロー」と位置付けられているゲゲゲの鬼太郎を
ウエンツ瑛士は、自分の特異な外見を生かし、見事に演じました。
またウエンツ瑛士の凛とした声で「こんなゲゲゲの鬼太郎もあり得るかも知れない」と思わせる好演で、原作者の水木しげるもかなり満足していたといいます。
ただ原作者の水木しげるには
ウエンツ瑛士版ゲゲゲの鬼太郎は少々二枚目過ぎたところが満足できなかったのだそうです。
このゲゲゲの鬼太郎に主演したことによってウエンツ瑛士は2008年第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得しています。
まさしくゲゲゲの鬼太郎は
ウエンツ瑛士の当たり役ともいえ、実写版では完成度の高い作品でもあります。
ゲゲゲの鬼太郎という映画はいわばホラーの味付けがされたファンタジー映画に仕上がってしますから、どこか浮世離れしたウエンツ瑛士には最適の作品です。
「現実にはいない優しいヒーロー」と位置づけられたゲゲゲの鬼太郎を演じることにより、俳優としての位置を固めたのが
ウエンツ瑛士です。
浮世離れした役柄であるゲゲゲの鬼太郎だからこそ演じられたのであって、普通の青年は演じられないというジレンマもウエンツ瑛士にはあったようです。
このゲゲゲの鬼太郎の第三作が制作されるかはわかりませんが、また浮世離れしていて格好のいいゲゲゲの鬼太郎を演じるウエンツ瑛士が見たいものです。
とはいえ自分への評価がかなり低く、また厳しいという評判であるからこそ、もしかするともうゲゲゲの鬼太郎が見られないかもしれないのがウエンツ瑛士です。